アスレティックトレーナー が日常生活やスポーツにおける「健康」と「安全」について書いています

病院での診察で聞いておきたい事

スポーツ中に何かケガをしてしまったら、病院(主に整形外科)で診察を受けると思います。

なかなか行く機会がない病院なので、診察を待っているだけで少し緊張してしまいませんか? 私は学生時代かなり緊張していました(笑)そして診察室に入って触診されたり、場合によってはMRIを撮られたり、最後に医師の前に座って結果を聞く事になる訳ですが、状態を説明されて「2週間安静にして下さいね」と言われて終わり。
というケースが多いんじゃないでしょうか?

しかし「説明を聞いて終わり」では非常にもったいないのです。

 私も学生に受診を勧めて、後日診察結果を聞く場合が多いですが、「どんなケガか」と「安静期間」の2つしか聞いて来ない場合がほとんどです。色々聞いてきても、忘れてしまったりも有ります。
そこで今回は整形外科を受診した際に担当の医師に聞いておきたい事について書いていきます。

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メモ帳あるいは携帯のメモ機能を準備

大事な情報を聞く上で、メモを取る事は大切ですよね。忘れてしまったら意味がないので、必ずメモを取れる準備をして病院へ行きましょう。

ケガの状態を詳しく聞く

 診断名をしっかり聞くことは大切です。しかし同じ診断名でも損傷箇所や重症度は様々です。ハムストリングス(もも裏)を肉離れしてしまった場合、「内側と外側どちらの筋肉なのか?」「損傷のグレード(Ⅰ〜Ⅲ)は?」、膝の半月板であれば「前方・中央・後方のどこか?」「どんな割れ方なのか?」と言った感じです。

動作や負荷の「OK」「NG」を聞く

 安静と言われてもケガの種類によって、動作や負荷の良し悪しがあります。安静と言われても学校や会社、バイトなどの日常生活で動かないと行けない場面は多々有ります。

 やっては行けない動作、かけてはいけない負荷を理解しておく事は、再受傷や症状の悪化のリスクを管理する上で非常に大切です。

 また、骨折のように骨がある程度癒合するまで動かさない方が良いケガもあれば、捻挫や肉離れの様に一定期間を過ぎたら少しずつ動かした方が良いケガもあります。全く動かさない方が良いのか、少しずつ動かした方が良いのか、どんな動作や運動だったら少しずつ始めて良いのか、などを確認しましょう。当たり前ですが、患部外のトレーニングはしっかり行いましょう!!

スポーツ動作の開始時期を聞く

 担当の先生にいつ頃から練習をしても良いかと聞くと、「1週間後から少しづつ様子をみながら、、、」と言うような回答をもらった事はないでしょうか?

この聞き方が悪いわけではありませんが、“少しづつ”が難しくないですか?。そしてこの“少しづつ”がスムーズに練習に戻るためには大切です。

 そこでスポーツに必要な動作を「ジョギング」「切り返し」「ダッシュ」などのように少し細かく区切って、それぞれの始めても良い時期を確認できるとベターかなと思います。スポーツに詳しい整形外科の先生であればある程度教えてくれると思います。

一番怖いのが安静期間が過ぎたらいきなり練習に参加する事です。動作開始の明確な時期が分からなくても、簡単な動きから徐々に競技動作へ近づけていってください。


 病院の先生にいろいろ質問したら失礼かな?迷惑かな?と思ってしまう気持ちは分かります。私も学生時代はそう思ってましたし、聞いた事はありませんでした。
 しかし何もせずに過ごす2週間と、少しでも出来ることをやりながら過ごす2週間では大きく違います。少しでも気になることがあったら担当医に質問する事をお勧めします。何か質問して嫌そうな顔をしたり、ちゃんと答えない医師はいないと思います。ちなみに、私は病院が嫌いなので熱が出てもよほどのことが無い限り病院へは行かない人間です。

 少しでも「いいな」「役に立つな」と感じていただけたら、シェアして頂けると嬉しいです。
 

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