アスレティックトレーナー が日常生活やスポーツにおける「健康」と「安全」について書いています

PRIのセミナーを受講してみた

9月の事ですが、PRIという団体が主催する2日間のセミナーに参加しました。
朝から夕方まで座学と実技という内容を2日間みっちり勉強してきました。

非常に濃い内容だったので消化するまでにかなり時間がかかってしまいました。
(全ては消化しきれてはいないと思います笑)

今回はPRIがどんなものなのか、セミナーや現場での実践を通して感じたことなどを少しシェアできればと思います。

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PRIとは

正式名称を「Postural Restoration Institute®︎」と言い、アメリカの理学療法士であるロン・ハラスカという人からスタートした団体です。日本へはATCの方が持ち込みました。

PRIと言えば「呼吸」というほど深呼吸をしているイメージを持っている人は多いと思います。

実際に講習内でも風船を使って呼吸を意識しながらエクササイズを行う場面がありました。この日ほど自分の呼吸や肋骨の動きを意識したのは初めてでした!

日本で受けられるPRIの基礎セミナーにはマイオキン、ペルビス、ポスチュラルの3種類があり、今回私が受けたのはマイオキンになります。

マイオキネマティック・リストレーション
腰椎骨盤大腿部の病態力学に対する統合的アプローチ

ペルビス・リストレーション
胸郭腹腔の病態力学に対する統合的アプローチ

ポスチュラル・レスピレーション
骨盤仙骨部の病態力学に対する統合的アプローチ

マイオキンは股関節周囲、ペルビスは骨盤帯、ポスチュラルは胸郭周囲についての内容になっており、アプローチする部位が違うのでどれから受けても大丈夫なようです。

詳しい講習内容や申し込みは、最後にホームページのリンクを貼ってあるので興味がある方はチェックしてみてください。

身体は左右非対称

PRIの特徴は「人間は左右非対称である」という考え方です。

外見的には身体のパーツは左右対象に存在しています。

しかし中身は違います。
肺は左右で大きさが違いますし、心臓は身体のやや左側にあって大きな肝臓は右側にあります。

こういった左右非対称性が隣接する筋の筋収縮に影響を与え、身体の姿勢(向き)として表面に出てきます。

そして一定の姿勢パターンから抜け出せなくなり、可動域や負荷に左右差が生まれる事で痛みなどの原因になってしまいます。

その姿勢を評価して問題点をエクササイズで改善していきます。

エクササイズは寝て行う種目→支え有りの立位→支えなしの立位という様に進んでいき、難易度や目的によって種類がいくつもあります。

身体の左右でアプローチする筋が違うので、左右同じ動作を行う種目がほとんどありません。

現場での活用から感じた事

受講してから約1ヶ月が経ちました。この1ヶ月の間にケガの評価やリハビリの中に少しずつ取り入れています。

実際に活用してみて、感じた事を書いていきます。

評価の視点が増える

ケガを評価する際はまず整形外科的な評価をしてからPRIの評価を状況に応じて取り入れています。

整形外科的な評価は左右を比べたり、ストレスによる痛みの有無で損傷箇所を推定していきます。そこにPRIという評価が加わる事で受傷の原因となり得る機能的な問題にも目を向ける事ができます。

特に腰痛や腱炎などの慢性的な問題を評価する際には評価の視点が増えるので助かっています。

活用の仕方に幅がある

エクササイズは激しく動くものがないので、大人だけでなく高齢者やジュニアアスリートであっても取り組むことができます。

広いスペースや特別な器具を必要とせず寝た状態で行う種目も多いので、自宅でのセルフコンディショニングにはもってこい。

寝て行う事ができるので、前十字靭帯損傷の手術後早期や肉離れ等で動けない時期から取り組む事が出来ます。リハビリ状況に合わせて難易度や姿勢を変える事ができるので助かっています。

ただエクササイズするのではなく、目的や理由がはっきりしているので本人のモチベーションにもなります。

集団指導には向いていないかも

Functional Movement Screen(FMS)のように評価の部分だけを取り出して使うのが難しいので、チームなどで多数を一度に評価する様な使い方には向いていません。

なのでチーム等で取り入れる場合はケガ人や興味を持った個人からまず行うのがベターです。

股関節や下半身の筋にトラブルが多い選手をピックアップして取り組むのも有りだと思います。

エクササイズだけであれば、やり方や注意点をしっかりインストールすることでアップやダウンに取り入れる事は可能です。

まとめ

アスリートや運動をしている人だけを対象としたメソッドではないため、高齢者のリハビリや治療院など様々なシチュエーションでの活用が可能です。

PRIだけで十分ということではなく、一つのツールとして他の手技やエクササイズとも組み合わせる事で更に活用の幅は広がると思います。

また対面でのセッションだけで終わりではなく、自分だけでも取り組めるという点は非常に便利なツールになります。

2月には名古屋にてポスチュラルの講習があるので、参加を計画中です。その際にはまた簡単にシェアできればと思います。

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