アスレティックトレーナー が日常生活やスポーツにおける「健康」と「安全」について書いています

夏本番!スポーツ中の熱中症対策グッズ

コロナによる自粛が明けて、スポーツ活動が少しずつ再開してきています。再開するタイミングが梅雨真っ只中という事で、世間ではスポーツ活動再開にともなう熱中症の危険性が指摘されています。

体調管理などは当たり前ですが、練習方法の工夫やこまめな水分補給などの熱中症対策はとても重要です。

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今回は野外スポーツでトレーナーをしていて、スポーツ現場に準備しておいたら便利だと思ったアイテムをいくつか紹介したいと思います。

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対応マニュアル

私が所属しているSpolink JAPAN というグループで、熱中症対応マニュアルを作成しました。

救急車を呼ぶタイミングや気を付けなければならない症状などが、わかり易くまとめられています。

熱中症の対応を学生や保護者が行わなければならない状況も考えられます。

そんな状況でも、緊急時の対応マニュアルと合わせて、熱中症の対応マニュアルも救急バッグ等の中に入れておくと、安心です。

下のリンクから無料でダウンロードできるので、ぜひ活用してください。

熱中症現場マニュアル

経口補水液OS-1

まず1つ目は所さんのCMで有名なOSー1です。

わざわざ紹介しなくても、すでに毎年購入しているという方も多いと思います。
ポットボトルタイプ、ゼリータイプ、粉末タイプの3種類が販売されています。

スポーツドリンクとの違いは糖濃度の低さです。
ナトリウムなどの電解質の吸収速度を考えて低くしてありますが、糖分が少ないので美味しくはありません。

OS-1は基本的には熱中症の症状が出てから飲むものなので、通常の水分補給の手段として利用する目的では作られていません。

アイススラリー

最近大塚製薬から発売されたポカリスエットのアイススラリーというシャーベット状の飲み物です。

アイススラリーとは液体と非常に細かい氷の混合物で、低温のまま摂取する事で体内から深部体温を下げる事ができます。

熱中症の予防にはこの深部体温の上昇が深く関わっています。
プレクーリングと言って、運動前に深部体温を下げておく事で、運動継続時間が長くなったという報告もあります(Siegel at al., 2012)。

練習や試合前、休憩時間やハーフタイム等に摂取して深部体温を下げる事で、熱中症の予防とパフォーマンスの維持につながります。

また、氷とスポーツドリンクをミキサーにかけて作成する方法でも代用は可能で、アイススラリーに近い効果が期待できます。

ただどちらも凍った状態で持ち運ぶ必要があるので、通常の飲料水に比べると少し不便ではあります。

詳しい実践方法などは国立スポーツ科学センターが発行している「競技者のための暑熱対策ガイドブック」に紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。

こちらからダウンロードできます

WBGT温度計

WBGTという熱中症の指標となる温度を計測するための温度計です。

通常の温度計と違い、湿度等も考慮して算出されます。

気象庁のホームページ等でも大まかな地域の気温とWBGTは公表されていますが、WBGTは活動する環境によってかなり左右されます。

照り返しの強いアスファルト上や熱を溜め込んでしまう人工芝の上ではWBGTが高くなります。

よってそれぞれの活動場所で毎回計測するのがベストだと言えます。

WBGT計は価格の高い物が多いですが、タニタの商品は比較的安価なのでお勧めです。

コードレス扇風機

体育館などの屋内であれば普通の扇風機や業務用の送風機が使えますが、屋外だと電源を確保する事が難しい場合がほとんどです。

そこでお勧めしたいのがコードレスタイプの扇風機です。

休憩中の冷却用はもちろんですが、熱中症の選手が出た場合にも大活躍します。
濡らした身体に扇風機で風を送る事で効率的に体温を下げる事ができ、うちわより効果的です!

個人で用意するのであればハンディタイプや卓上ファンでも良いですが、チーム等で用意するのであれば風量のある業務用でも良いと思います。

●卓上ファンタイプ

●業務用サーキュレーター

ビニールプール

深部体温を下げるのであれば、氷で冷やすよりも冷水に入れる方が効率的です。

練習後のクールダウンにも使えますし、熱中症の疑いがある場合にも有用です。

特に冷房の効いた部屋が準備できない環境で活動する場合には、あったら便利だと思います。

またアイススラリーと同様に、運動前に冷水浴をする事で熱中症の予防効果も期待できます。

水温を20℃前後にする必要があるので、氷の確保がネックになるかもしれません。

さいごに

熱中症対策にあったら便利なアイテムを紹介しました。

熱中症は練習の時間帯や方法、道具などの対策をする事で予防ができます!

夏の効果的な練習には熱中症予防が大きな鍵を握っています。どんなに良い練習をしても、熱中症でコンディションを崩してしまっては思った様な成果は出ません。

また、熱中症は重症化すると命を落としてしまう恐ろしい病気です。
今年の夏は熱中症による死亡事故が発生しない事を心から願っています。

 

【参考文献】
大塚製薬工場ホームページ, https://www.os-1.jp .
大塚製薬ホームページ, https://pocarisweat.jp/products/iceslurry/ .
中村他 , 競技者のための暑熱対策ガイドブック【実践編】, 国立スポーツ科学センター, 2020.

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